飛騨季節料理 肴では飛騨の旬の食材を新鮮な状態で愉しんでいただけるよう店主自ら食材を求め山や川に出かけ、調達調理にこだわった料理を、肴というモダンな「和」の空間の中でおもてなしいたします。
「肴 店主の日記」は、飛騨の旬の情報や食材調達の様子、料理をご紹介します。

念願の”山越え天然山葵”採ってきました!!




   慌てて逃げる野性のお猿さん





数年前おじさんから聞いていた今まで食べた中で一番美味いと言う『山越え天然山葵』
今回とうとう念願が叶いその場所に行って来ました。
そのおじさんは10代の頃から山や川に食材を採りに入り60年の経験を持つ
75歳の大ベテラン!
おじさんは20箇所以上山葵の生える場所を知っています。
中でも『山越え山葵』が最高に美味しいとの事で今回お願いして同行させて頂きました。
早朝5時半に高山市内を車で出て7時半ごろポイント近くに到着。
最悪の事も考え一泊できる非常食などを持ち向かいました。
早速川越で、胴長を履き川を渡りました。
この時点で朝8時を少し回ってました。
胴長を脱ぎ山葵のポイントに向かい急斜面を登り始めたら
おじさんが体調不良で断念!
私一人で行く事になりおじさんから山葵のポイントを聞きひたすら山頂に向かって歩きました。
おじさんもここ10年近くこの場所には来て無くてどうも登り口を間違えたみたいで
一尾根余分に歩く事になり山頂到着までに30分ほど余分な時間を使って到着。
もう山を歩き始めて4時間近く経っていました。
久しぶりのハードな山登りで何回も太ももが痙攣しそうになり必死でした。
山頂から更に山を下り20分ほど沢沿いを歩いたでしょうか、、、
念願の『山越え山葵』を発見!!
帰る時間を考えると休む事も出来ないので1時間程必死で中でも大き目の山葵を間引きました。
どうもおじさん以外にもつわものが居るみたいで何年か前に誰かが来て採ってる感じがしました。
おじさんのお話だと平均30cm位の山葵があるのではないかとの事でしたが、
数年前に誰かが来たのでしょう・・・ほととんどが20cmから25センチでした。
でも1本だけですが40cm近い山葵もありビックリ!!
山で一泊はしたくないので午後1時半には急いで帰り始めました。
下山道中すでに腐った天然のナメコ・舞茸も発見。
約2時間半位で車を置いている川岸の近くまで降りることが出来ました。
ところがおじさんの居る場所まで行くには断崖絶壁を越さなければいけない状況。
時間的に遠巻きを止め仕方が無く冷たい川にリュックを背負い飛び込む事2回
カメラは水没し作動しませんでしたがSDカードは無事でした。
震えながらおじさんの元になんとか到着。
おじさんも心配しながら私の無事な帰りを待っててくれました
もう時間は午後4時を回り薄暗くなり始めていました!
又急いで川を渡り車まで戻った時には午後4時半でした。
すぐさま服を着替え身体の震えを押さえました。
結局、車での移動往復4時間山の中を歩く事8時間合計12時間の山葵採りでした。
こんな事をおじさんが65歳までしてたと思うと私には考えられませんです、、、
おじさんの凄さに改めて感動させられました。
今回は思った以上にきつくて危ない山葵採りでしたがなんとか無事帰ることが出来良かったです!!
私はもうここはいいかな、、、

※『山越え山葵』の動画こちらでご覧になれます!


[http://www.takayama-sakana.com/kisetsu/index.html:title=■飛騨季節料理 肴 ならではの山菜料理はこちらでご覧になれます!
]




   栃の実


   腐った舞茸


   腐ったなめこ



   山頂に向かう道中にあった天然山葵



   山越えした山頂


   『山越え天然山葵』






      40cm近い巨大山葵!





   PM 5:00